Research

研究目的

体温、脈拍、心電などのバイタル情報を用いて体調管理や健康維持に活用する試みが盛んになりつつあるが、今後は、それらの情報を複合・高度化し、我々を取り巻く環境や機器を安心・安全・快適性向上に向けて動的制御する技術へ適用することが期待される。本講座においては、従来のバイタル情報に加え、汗などの低侵襲で採取可能な分泌検体を、動的制御に資する頻度で継続的に取得・分析する装身型の生化学ラボシステムを搭載したヘルスケア用モニタリングデバイスに関する研究開発を行う。

研究内容

  • 汗等の低侵襲で採取可能な分泌性検体に含まれる各種マーカー、特にストレス、疲労等に関わるマーカーを高頻度に計測可能なデバイス・システム化技術に関する研究
  • システムの中で、肌や検体に直接触れるディスポーザブル部分に対し、無害化が容易で、かつ廃棄時に環境負荷の小さいデバイスの構造設計生産技術に関する研究
  • 装身時の快適性を高める被覆材料や分析性能を高めるバイオインターフェース技術に関する研究

以上を通じて、従来の健康予防、維持という領域から、より個々人の感性に合わせた環境や快適空間を実現するために、装身型生化学ラボシステムの具体的な機器への搭載を例として、同システムの教育や社会実装を図ることを目指す。